藍にまつわる書籍が集まる「藍屋嘉蔵」オープン
みなさまこんにちは。高田です。
徳島といえば「阿波踊り」「渦潮」「四国八十八箇所」、、などなどあると思いますが、
やはり今一番注目を集めているのは「藍」ではないでしょうか。
徳島は藍で栄え、現在も「阿波藍」は全国的に有名ですが、藍は徳島だけのものではありません。
紀元前3000年ごろのインダス文明の遺跡に、藍染めの痕跡が発見されたのが最初なのだそうです。
つまり藍にまつわる歴史は世界中にあるのですが、有名な産地にいると、
むしろ他の土地と藍との関わりに目が向きにくくなるかもしれません。
そんな藍にまつわる世界中の書籍や情報を集めたお店が、
徳島県の藍住町、藍屋敷おくむら内にオープンされました。
藍屋嘉蔵商店・書房
母体は藍商として江戸時代からの歴史を持つ、奥村商事株式会社さん。
「南天堂書房」という、大正期に文京区本郷の地で開店ののち、
奥村家11代嘉蔵の次男が昭和に引継いだ書店があります。
大正から昭和初期にかけては、林芙美子、大杉栄、伊藤野枝などの
作家やアナーキストが夜な夜なここに集まり、議論を交わしていたそうです。
その奥村家にゆかりのある南天堂書房協力のもと、世界中の藍にかかわる書籍を集め、
世界で唯一の藍に特化した書房が「藍屋嘉蔵」として生まれた、ということです。
藍商として栄えた奥村家には、藍に関わる書籍が数多く残されていたそう。
アワガミの藍染め和帳や、藍染め折本を一部お取り扱いいただいています。
のれんに、ランプ用原紙をお使いいただきました。
加工され、藍墨で手書きされたそう!
今後、ワークショップや藍染作家のアーティストインレジデンスも手がけていかれるようです。
藍に関わる新しい世界の発信地として、今後様々な活動が期待されています。
- 2018.07.31 Tuesday
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- 高田