【使用例ご紹介】和綴じ製本の書籍「仏眼」
こんにちは、クドウです
春先に刊行された書籍のご紹介です
自主出版書を和本形式でというお話で、本文紙、見返し部分をご用意させて頂きました
■著者:菊池 霊鷺
■構成:菊池 清流
■デザイン:白谷 敏夫(NOMADE)
■編集:尾崎 靖
■印刷:泉広印刷
■製本:芝本和本製本
こちらの本文紙では「No.4 楮紙 厚口 晒 27Kg」をお選び頂きました。
印刷は、泉広印刷さんによるオフセット印刷。
楮が90%とオフセット印刷では扱いにくい質なのですが、きれいに刷り上げて下さいました
泉広印刷さんは和紙印刷・加工を得意とされており、私もしばしばご相談させて頂いています
ややグレーがかった文字色は目にやさしく、表紙裏の見返しの水色はデザイナーさんのこだわりの配色
見返しでは民芸紙よりお選び頂きました。
色味が写真では分かりにくいのですが、題箋部分も民芸紙です
淡いグレーをお選び頂いています。
表紙は製本屋さんのデッドストックの布より選ばれたとのこと。
本著で書かれているのは説法ですが、重厚になりすぎず手に取りやすいようにという想いがこめられた、満足のいく仕上がりとなったとのことです
仕立てはもちろん手製本
私もちょこちょこ和綴じをしますが、完成度の差にショックを通り越して感嘆です
以上、素材選びとその組合せまで細分に渡ってこだわりの1冊としてご紹介させて頂きました
- 2017.07.29 Saturday
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