2017 RISD手漉き和紙研修会【3日目】
RISD手漉き和紙研修会 3日目のレポートです。
紙すきまでもう一息。。
今日は昨日、皮をへいで、煮熟した楮を掃除する『ちりとり』という作業です。
本日も朝9:00に会館にてスタート
楮は、炊くとアク(灰汁)が出ます。
煮熱完了後、一昼夜放置し蒸らします。
その後、流水の中に浸しアク抜きをし、アルカリ液に溶けた不純物物質を取り去ります。
楮の場合は機械で行うことが難しいので、すべて手作業できれいにしていきます。
傷、芽、炊きむら、変色した部分を取っていきます。
この作業が、今日みなさんにしてもらったちりとりです。
水中にかごを入れ、その中に適量の繊維を入れてちりを取ります。
上からの様子はこんなかんじ…
傷、芽、炊きむら、変色した部分をポイっとします。
炊いた後の楮の繊維は、水中ではたやすく離解しようとします。
そこで良い繊維を保つためのポイントをここでひとつ!!
皮は出来るだけちぎれないよう、なでるようにちりを取る
とにかく丁重に扱うことが大切です
白い紙を作るときは、ちりとりの前に漂白しますが、
今回は楮の自然な色(生成色)をキープして
手作り感満載の和紙を作ってもらいます!
お昼を挟み、次はきれいにちりとりした楮の繊維を打解する楮打ちという作業!
打解は、たたき棒で石板か堅木の板の上で楮を丁寧にたたいて、
束になっている繊維を一本ずつばらばらに分けていきます。
とてもシンプルな作業だけど、体力の使う作業!!
今日は天気も良くみんなで外で作業しました!
みんなの楮を叩く音は、遠いとこからも聞こえて来て、
なにか、お祭りのようににぎやかでした!
終わり際には曇り気味でだいぶ冷え込んできました。
明日は雪!?が降るという噂…
寒いけど楮の細長い繊維がついた板を水で洗って片付けもしてもらいました。
17時からはアワガミスタッフの工藤によるスライドレクチャーがありました。
和紙の原料の説明をじっくりと。
今日までの工程のおさらいにもなったのではないでしょうか。
今日は一日
寒い中、水を使う作業。。。
何回も叩いて繊維を開かせる腕力を使う作業。。。
本日もお疲れさまでした!
一生懸命、冷たい思いをしながら作った紙は思い入れがあるものになるハズです
明日からいよいよ紙漉きに入ります!!
- 2017.01.13 Friday
- ワークショップ
- comments(0)
- 和紙会館