A.A.I.R.P.2016後期まとめ(その5)
和紙にはいくつかの漉き方があります。
(たびたびご紹介してますが)
これぞ和紙、が始めにチャレンジした「流し漉き」
黙々と漉きあげる職人を見ていると
背筋がスッと伸びるような、凛とした気持ちになります。
対して「溜め漉き」と呼ばれるものもあります。
和紙会館の体験コーナーでもトライできることで、
初めて紙を漉く子供でも失敗しない簡単な技法のように錯覚しがちですが、
やたら奥が深く、アーティストには断然こっちが人気です。
原料を溶いた水をザルで受け、乾いたら紙になる理屈
紙そのものをあーやこーやすることで自己を表現したい人にとって、
厚さや大きさ、形が柔軟に変えられる「溜め漉き」はこの上なく魅力的だと思います。
今回もやはりこのスタイルがしっくりきたようで、
流し漉きがひと段落するや否や
Wayneは1×1m、Maraは1×2mの溜め漉きの紙を量産しました。
版画用の既製の和紙を試していたYukiも終盤で2×3mの大桁を取り回し
3人ともどっしりとした大判の紙を漉き、それぞれの製作へと進みました。
【 11/22 AIR展覧会まで 気づけばもう日 】
- 2016.11.21 Monday
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