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ウィスコンシン大学手漉き和紙研修会(1日目)

2015年に続き2回目、アメリカのウィスコンシン大学より11名が到着。

6/20から6/24までの5日間で阿波和紙を一気にマスターします!

 

朝10時からオリエンテーションや自己紹介。

引率の小野寺先生がジュエリーデザインを教えていることもあり、学生の専攻も金工や立体造形が多い。

 

まずは紙の歴史や原料について理事長の藤森より説明。

毎度通訳泣かせのお話だけど、今回は(なぜか)すごく盛り上がった。

日本の神事にまで話は膨らみ、時折学生からの質問も飛ぶ。

 

 

このままではお昼に流れ込む。。と思いながらも、

和紙会館ギャラリーにて写真展開催中の阿部和剛さん在廊につき、インクジェット談義。

 

 

今年の徳島は雨知ラズ。

和紙作りの第1工程、黒皮剥きは屋外で決行!

一晩水に浸けておいた楮の皮(黒皮、青皮、白皮の3層構造)をナイフで削り「白皮」だけ残す。

 

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真剣そのものに見えるけど、

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good musicが流れ、

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笑い声が絶えず、

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今回もまた時間切れか!?

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と思わせるスローペース。

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オリエンテーションのときに、

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この作業をテキトーにやったら後悔するよふふっ。

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と、牽制球を投げたことも相まってか

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慎重。

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慎重。

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みんな丁寧。

そして16時にフィニッシュonpu03

剥いた白皮を束にしてささーっと水洗い、

沸騰したアルカリ水の中に放り込んで2時間ほど煮込む。(過去の研修会参照泣き

 

その間「藍」めぐりへ。

 

 

今年は自社の畑で藍を育てているアワガミ。

ついこないだも、成長した藍葉を刈り取って「生葉染め」をしたとこ。

(幼稚園児のおままごとのようにミキサーで藍の青汁を作ってそのジュースで布を染めた)

 

ところがこの藍染、とてもロジカルな理屈で成り立っていて、

「なぜ染まるのか?」のアンサーがややこしい。

 

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一回聞いただけではわかったようなわからんような。

キーワードは「酸化」と「還元」

 

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藍染の原理をモヤモヤさせたまま、第1日目は終了。

藍畑で草取りに精を出してもらったり、

隣の田んぼのタニシは not エスカルゴだと説明したり、

藍の葉っぱをむしって潰して wow indigo!と手を染めたり、

 

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当然石原さんも混じりながら、楽しい時間が過ぎた。

 

明日は大雨だとかガーンネコ

 

 

 


阿部和剛「風と共に」出版記念写真展

ただいま和紙会館では

阿部和剛「風と共に」出版記念写真展

開催中です!!

阿部さんもお仕事の合間を縫って何日か在廊してくださっています。

平日でも、多くのお客さんがこの展示を目当てに足を運ばれています!

 

阿部さんは、普段からよく和紙会館のショップに足を運んで頂き

AIJP(アワガミインクジェットペーパー)を購入いただいているお客様です。

和紙会館のある山川町のすぐ隣、川島町のご出身。

普段はご自身のお店で料理長として、

調理業をされる傍ら写真を撮りつづけておられます。

 

今回の展示作品も全て和紙(AIJP)に印刷していただきました!

 

 

展示のされ方も、吉野川を思わせる藍染めの掛け軸に展示いただいていたり、

どの作品も和紙そのものを時下に感じ取れるような工夫がされています。

 

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和紙への印刷と、クリスタルプリントでの印刷の違いを分かりやすく

見比べできるような作品例も展示いただいています。

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どちらがよいか?は阿部さんのキャプションからお言葉を

借りると「その違いに好みが分かれるはずです」。

これはぜひ間近でご覧頂きご自身の好みを知っていただくのも楽しいかと思いますちゅん

 

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個人的にはこの作品のように雪がちらつく景色は特に、和紙表面の凹凸が奥行きを感じさせて、

阿部さんの作品と和紙がしっくり(しっとりと)馴染み、空間が見えてくるように思いますにっこり

あ、こちらも素敵ちゅん

全作品、川島町で撮られたそう!

 

ここで阿部さんのごあいさつ文からお言葉を抜粋…

 

「今回の写真集は生まれ育ったふるさと、

川島町の写真で作り上げることができました。

吉野川市得おテーマに撮影をしております。

今後、今回の川島町の写真集に続き、

美郷、山川町、鴨島町とそれぞれの写真集が作れればと思っております。

すべてそろって吉野川市を誇りに思って頂ける写真集になると思っております。

 

吉野川市は本当に美しいところです。
生まれ育った吉野川市を誇りに思って頂きたい。
その想いだけで写真を撮っております。」

 

写真集、「風と共に」は和紙会館でも取り扱っております!

¥2160(税込)

 

巻末にはそれぞれの撮影場所が地図に記されています。

 

展示は今週の日曜日までです!!

ぜひ川島町にお住まいの方、もちろんそうでなくとも、

日本のふるさとを眺めにいらしてください〜

 

阿部和剛「風と共に」出版記念写真展

日 時:6月9日(金)〜6月25日(日)
場 所:阿波和紙伝統産業会館 2階展示室

入場料:一般300円・高大学200円・小中学生 150円


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