2017 RISD手漉き和紙研修会【5日目】
研修会も後半に入り、本日5日目。
今日は、雪が降るようなとっても寒い日。
会館の中もすごく冷え切って、みんなジャケット着ての紙すき。
二日目ということで、昨日よりも慣れた手つきでスピードも速くなっている様子。
楮刈りでも指導にあたった出葉も、原料のかき混ぜ方を指導していました。
本日は徳島新聞の記者さんが取材にきてくれました。
理事長も生徒さんの様子を見て回り、話しかけたり…
さすが記者さん、シャッターチャンスをのがしません✨
紙漉きは二人一組で順番に漉いてもらっていたので
今日は漉いていない人は体験コーナーに案内して
半紙とハガキ版の紙でアートメイキングしてもらいました。
こちらは、昨日のブログでもちらっとでてきた”溜め漉き”になります。
やはりアメリカを代表する美術大学は、することが違う!と感心するほど
色々な工夫やデザインを見ることができました!
午後の休憩には、近所の方が差し入れしてくださった
焼き芋をみんなでいただきました
さあ、夕方までもう一踏ん張り
体験コーナーでもクリエイティブな作品の数々を見ることができましたが、
やはりアーティストの卵たち。。。
紙漉くのが速い!!
いつもより人数が多いため、練習用の原料も多く用意していたものの
原料を追加することにしました。
体験コーナーのみんなも掃除の時間になっても、
あーもうちょっと待ってーと
夢中になりながら楽しんでいただけました!
作った紙は明日に備えて一晩中圧搾します。
明日から乾燥を始め、研修会も終盤を迎えようとしてます。。
どんな紙ができるか楽しみ、楽しみ…
そして、、夕方のレクチャーは本日が最後。
締めくくりはインクジェットペーパーのお話。
会館から100mほど歩いたアワガミプリントラボへ移動します。
ここでちょっとプリントラボのご紹介^^
プリントラボでは日頃より、ロールの和紙、大型な作品の出力サービスをおこなっています!
当工房では、印刷、インクジェットペーパーに適した和紙を熟知した
プリント技師が在籍しておりますので是非、作品作りにご活用ください!
http://www.awagami-aijp.com/print/service/index.html#ad-image-0
さて、話を研修会に戻し…
アワガミインクジェットペーパー(AIJP)の印刷見本を見てもらいながら
レクチャーは進みます。
AIJPはインクジェット印刷用に、アワガミ独自の配合をしたコート材を和紙に塗っています。
そのため、インクを吸いやすく、色が沈みがちと思われる和紙でも
AIJPならとっても発色がよいのです!
皆さん興味津々に、コート材を塗ってなかったらどうなるの?
コート材は個人でも作れるの?
と質問が飛び交っていました。
和紙と印刷の組み合わせ、可能性はまだまだ広がるはず!と、
日々、お客さんからの依頼も受けながら感じています。
最近では白インクを使用した印刷。こちらの可能性を模索中。。
試しに印刷してみた見本を皆さんにも見てもらいました。
光を通す和紙に、インクのしっかりした白が浮かび上がっている様には
皆さんからも絶賛の声が
最後にラボの1階、版画工房を見学いただき
AIR(アーティストインレジデンス)事業の紹介も。
本日も盛りだくさんな内容の1日でした。
お疲れ様でした^^
- 2017.01.15 Sunday
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