【製造編】Yoshihisa Tanaka × Tokyo Design Studio cooperative research vol .02
こんにちは、クドウです
T-HOUSE New Balance presents art installation
Yoshihisa Tanaka × Tokyo Design Studio cooperative research vol.02
会期 : 2021年7月9日(金)〜 8月10日(火)
会場 : T-HOUSE New Balance
住所 : 〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町 3-9-2
電話番号 : 03-6231-1991
営業時間 : 月・火 11:00 - 14:00、15:00 - 19:00 金・土・日 11:00 - 19:00
定休日 : 水・木
instagram : @newbalance_t_house
前回ブログでご案内の、本企画で製造されたシューズボックス、アワガミファクトリーで機械抄きにて抄造させて頂きました。
その試作・制作の様子を少しお届けします!
前回のプロジェクトでは、New Balanceのスニーカーを製造する段階で発生した廃材の革を手漉き和紙の意匠として利用しましたが、今回はその経験を踏まえ、機械抄き和紙で量産のための試作検討を行いました。
2日間に渡ってNew Balanceのデザイナー 守谷氏と、本展のディレクションをされるデザイナーの田中義久さんにお立ち会い頂きました。
原材料には和紙製造に用いるパルプ繊維との馴染みの相性が良かったスエードを中心に活用します。
このような状態であらかじめ届いていた革を小さくカットし、ホレンダービーターという、原料を細かくすり潰すようなことができる機械にかけます。
ビーターをかけると、このように細かくほぐすことができるのです。
今回は6色の革を配合して色調を作っていきます!
6色の革を用い、イメージに近付ける手漉き試験を行います。
田中さんに見てもらっては配合を変えて追い込みます。
最終的に、機械抄きにかけるのはこのイメージと決定ー!
意匠が決まったところで機械抄きチームは翌日の抄造準備に。
続けてNew Balanceチームは、やはりシューズボックスのロゴ部分に使うマーブル調和紙を手漉でテスト漉きを。
左:New Balance 守谷氏 右:田中義久氏
お二人は前回もトライして頂いたので、勝手知ったるというか去年とった杵柄というか、慌てることなく粛々と作り進めていきます。
もはや現場にも馴染んでおります....!
アレンジしていろいろな顔ができました!
ここからシューズボックスに使うものを選び、量産はアワガミの職人が担当させて頂きます。
シューズボックスのこのロゴ部分に、これら手漉き和紙が使われています。
2日目。
はい、いきなり機械抄きの現場です!
前日のターゲットを目指して紙出しをします。
厚みが合ってきたところで田中さんに確認をしてもらいます。
ここでも少しづつ革の配合も調整しながら数パターンの追い込みを進めました。
原料の調合を調整しては紙出しをして、、を繰り返します。
最終的に、今回利用するのはこれ!というものに行き着きました。
様々なテストをしながら最終版は数百メートしかできませんでしたが、新しい試みとしてとても興味深いお仕事をさせて頂きました。
機械抄きは必要な原料量が大きく、「テスト」と言いながら本番でもあります。
機械抄きの本機が稼働したのは1日でしたが、用途に見合う構造や厚み、原料配合を考えたり、もちろん肝心の革を各色ごとにビーターにかけるなどの準備には2週間以上要しました。
今回、原料準備から抄造まで関わってもらったアワガミメンバー 一同と、守谷さん(中央左)、田中さん(中央右)。
タイミングが合わず映っていない人や、抄造後の巻き返しや出荷など、実際はもっと多くのメンバーが関わり商品を送り出していきます。
また次回、楽しい試みに取り組めることを期待しています!
お疲れ様でした!
- 2021.07.13 Tuesday
- アーティストとの交流
- comments(0)
- クドウ