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【製造編】Yoshihisa Tanaka × Tokyo Design Studio cooperative research vol .02

こんにちは、クドウです

 

T-HOUSE New Balance presents art installation

Yoshihisa Tanaka × Tokyo Design Studio cooperative research vol.02

 

会期 : 2021年7月9日(金)〜 8月10日(火)  

会場 : T-HOUSE New Balance 

住所 : 〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町 3-9-2

電話番号 : 03-6231-1991

営業時間 : 月・火 11:00 - 14:00、15:00 - 19:00 金・土・日 11:00 - 19:00 

定休日 : 水・木

instagram : @newbalance_t_house

 

前回ブログでご案内の、本企画で製造されたシューズボックス、アワガミファクトリーで機械抄きにて抄造させて頂きました。

その試作・制作の様子を少しお届けします!

 

前回のプロジェクトでは、New Balanceのスニーカーを製造する段階で発生した廃材の革を手漉き和紙の意匠として利用しましたが、今回はその経験を踏まえ、機械抄き和紙で量産のための試作検討を行いました。

2日間に渡ってNew Balanceのデザイナー 守谷氏と、本展のディレクションをされるデザイナーの田中義久さんにお立ち会い頂きました。

 

原材料には和紙製造に用いるパルプ繊維との馴染みの相性が良かったスエードを中心に活用します。

このような状態であらかじめ届いていた革を小さくカットし、ホレンダービーターという、原料を細かくすり潰すようなことができる機械にかけます。

 

ビーターをかけると、このように細かくほぐすことができるのです。

 

今回は6色の革を配合して色調を作っていきます!

 

6色の革を用い、イメージに近付ける手漉き試験を行います。

田中さんに見てもらっては配合を変えて追い込みます。

 

最終的に、機械抄きにかけるのはこのイメージと決定ー!

 

意匠が決まったところで機械抄きチームは翌日の抄造準備に。

続けてNew Balanceチームは、やはりシューズボックスのロゴ部分に使うマーブル調和紙を手漉でテスト漉きを。

左:New Balance 守谷氏   右:田中義久氏

 

お二人は前回もトライして頂いたので、勝手知ったるというか去年とった杵柄というか、慌てることなく粛々と作り進めていきます。

 

もはや現場にも馴染んでおります....!

 

アレンジしていろいろな顔ができました!

ここからシューズボックスに使うものを選び、量産はアワガミの職人が担当させて頂きます。

 

シューズボックスのこのロゴ部分に、これら手漉き和紙が使われています。

 

2日目。

はい、いきなり機械抄きの現場です!

前日のターゲットを目指して紙出しをします。

 

厚みが合ってきたところで田中さんに確認をしてもらいます。

ここでも少しづつ革の配合も調整しながら数パターンの追い込みを進めました。

 

原料の調合を調整しては紙出しをして、、を繰り返します。

 

最終的に、今回利用するのはこれ!というものに行き着きました。

様々なテストをしながら最終版は数百メートしかできませんでしたが、新しい試みとしてとても興味深いお仕事をさせて頂きました。

 

機械抄きは必要な原料量が大きく、「テスト」と言いながら本番でもあります。

機械抄きの本機が稼働したのは1日でしたが、用途に見合う構造や厚み、原料配合を考えたり、もちろん肝心の革を各色ごとにビーターにかけるなどの準備には2週間以上要しました。

 

今回、原料準備から抄造まで関わってもらったアワガミメンバー 一同と、守谷さん(中央左)、田中さん(中央右)。

タイミングが合わず映っていない人や、抄造後の巻き返しや出荷など、実際はもっと多くのメンバーが関わり商品を送り出していきます。

また次回、楽しい試みに取り組めることを期待しています!

お疲れ様でした!


【ご案内】Yoshihisa Tanaka × Tokyo Design Studio cooperative research vol .02

こんにちは、クドウです。

ご案内です!

 

T-HOUSE New Balance presents art installation

Yoshihisa Tanaka × Tokyo Design Studio cooperative research vol.02

“Untitled (Japanese ShoeboxII#126‒285)” , 2021 © Gottingham

Image courtesy of Yoshihisa Tanaka and Studio Xxingham

 

会期 : 2021年7月9日(金)〜 8月10日(火)  

会場 : T-HOUSE New Balance 

住所 : 〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町 3-9-2

電話番号 : 03-6231-1991

営業時間 : 月・火 11:00 - 14:00、15:00 - 19:00 金・土・日 11:00 - 19:00 

定休日 : 水・木

協力 : アワガミファクトリー / 株式会社エースパッケージ / 株式会社 竹尾 / かようびデザイン室 /

Licue & Sneakers / 有限会社コスモテック / 有限会社篠原紙工

instagram : @newbalance_t_house

 

T-HOUSE New Balanceとグラフィックデザイナーの田中義久氏とのアップサイクルをテーマとした共同研究のインスタレーションの2回目です。

本展における端材・廃材を用いた和紙制作を、アワガミファクトリーがお手伝いさせて頂きました

1回目の様子はこちらからご覧下さい。

http://awagami.jugem.jp/?eid=1569

 

この取り組みの二回目は、 和紙を使ったシューズやシューズボックスなど作品制作のアップデートに加えて、制作したシューズボックスを高い付加価値のまま流通させる仕組み作りを模索し、新たなアップサイクルに対する意識や価値観を変換させるような試みを行なっています。

 

まずは会場の様子をどうぞー!

 

このマーブル調の箱や靴の素材は、廃材である革を和紙の原材料の一部として漉き返した素材から生み出されました。

靴は現時点では実用性には欠けていますが、New Balance が目指す方向をイメージして形作られています。

 

アップサイクルに向けた実験の片鱗もご覧いただけます。

 

今回の新しい試みは、機械抄き和紙で量産に向けた革入り和紙の生産を行えた事です。

和紙だけではパッケージとして厚みや硬さ等を作り込むことは難しく、ダンボール資材を貼り合せることで箱としての機能を向上させたとの事です。

 

ロゴ部分には、やはり革を手漉きでマーブル調に漉いた和紙が型抜きされ、はめ込まれています。

 

今回の機械抄きでは革の量や色バランスなどを変えた試作を行いました。

箱にならなかった残りの和紙もディスプレイされています。

 

モニターでは、今回のプロジェクトの制作過程をご覧いただけます!

 

そして、様々な意匠の靴のプロトタイプたち。

 

◉ 和紙の箱付き、スニーカーウオッシュサービス!

ニューバランスの全製品を対象としたスニーカーウオッシュサービスを開催されています。 

T-HOUSE New Balance で受付し、スニーカーのウォッシュサービスをご利用頂くと、 このインスタレーションの為に制作した和紙を用いたシューズボックスに入れて返却されるとの事。

なんて画期的です....!

Photo : Kohei Omachi

 

【スニーカーウォッシュサービスについて】

■サービスメニュー :  
1 - 2,500 円(税別)/ 水洗い・手洗い(本体 + シューレース)  
2 - 3,500 円(税別)/ 水洗い・手洗い・防水&防臭加工(本体 + シューレース)

■ご利用方法 :

インスタレーション展示期間中(7月9日〜8月10日)に T-HOUSE New Balance 受付カウンターにて受付いたします。

(T-HOUSE New Balance の店頭へご持参、およびお引き取りにいらして頂ける方のみ対象となります)

■サービス対象 :  
全ての New Balance のスニーカー製品(メンズ、ウィメンズ、キッズ)

■その他ご案内事項 :  
スニーカーウォッシュサービスはお預かりしてから、およそ 1 週間ほどお時間を頂きます。

シューズボックスは数に限りがあり、シューズボックスが無くなり次第、サービスを終了させて頂きます。

 

 

研究過程を公開 しながらも、実際にアートを手元で楽しむ事ができるインスタレーションです。

是非お立ち寄りください!

 

次のブログでは、アワガミファクトリーでの製造の様子をお届けします!


【ご案内】Yoshihisa Tanaka × Tokyo Design Studio cooperative research vol .01

こんにちは、クドウですエリザベス

今週、11/20より開催されるインスタレーションでにアワガミファクトリーも素材製造に協力させて頂きましたちゅん

 

T-HOUSE New Balance presents art installation
Yoshihisa Tanaka × Tokyo Design Studio cooperative research vol.01

会期 : 2020年11月20日(金)〜12月15日(火)    月・火 11:00 - 14:00、15:00 - 19:00   金・土・日 11:00 - 19:00

定休日 : 水・木
会場 : T-HOUSE New Balance (東京都中央区日本橋浜町 3-9-2 / Tel 03-6231-1991)

instagram : @newbalance_t_house

 

 

日本橋は浜町に「T-HOUSE New Balance(ティーハウス ニューバランス)」はあります。

ここではNew Balance Lifestyle の新しいコンセプトやプロダクトを開発するTOKYO DESIGN STUDIOとショップが併設されており、ユニークな視点による文化発信と共に、最新のコンセプトやプロダクトの展示・販売が行われています。

趣のある建築は、築122 年の歴史がある蔵を活用し、現代的な建築と融合されたとの事。

 

本展の展示用として、New Balanceが商品を生産し販売していく中で排出される端材や廃材を素材とした和紙の製造をお手伝いさせて頂きましたキラキラ

 

ディレクションはグラフィックデザイナーの田中義久氏です。

田中氏とは、2018年の竹尾ペーパーショーでもご一緒させて頂きましたちゅん

 

本展は、商品を生産し販売していく中で排出される端材や廃材に対して、独自の観点によるサスティナブルな仕組みと、新たな付加価値を加えるためのアップサイクルをテーマとしたインスタレーションです。

それは、それらを用いたプロダクトの可能性を模索するTOKYO DESIGN STUDIOと田中氏の共同研究でもあります。

 

この企画の中でアワガミが何をしたかと言いますと....

まさに、New Balance製品の製造の段階で発生した端材や梱包の段ボール資材などを原材料の一部として、和紙を漉かせてもらいましたエリザベス

 

ある日、段ボールでどーーーんと届いたこういうものを、ビーターにかけて細かくすり潰すような処理を行いまして、

 

こうなり、

 

こういう感じになりました!!

端材、廃材からなる資材を楮(こうぞ)と組み合わせ、素材感と意匠を凝らした新しい素材作りでもあります。

 

マーブル調の模様漉きでは、立会いで和紙会館に来られてた田中氏、TOKYO DESIGN STUDIOのデザイナーのモリタニ氏にも手を加えて頂きましたちゅん

 

会場では、これら新しい素材を用いて作られたシューズボックスや、プロダクト展開を模索する過程の展示、 写真家 Gottingham氏による本インスタレーションの為に撮り下ろした写真の展示が行われるとの事です。

 

TOKYO DESIGN STUDIO が田中義久を迎えて取り組む、新たな価値創造の研究過程を垣間見ることのできる、興味深い企画となります。

 

ぜひご覧下さい!!

協力 : アワガミファクトリー / 有限会社コスモテック / かようびデザイン室 / 有限会社篠原紙工


【行ってきました】「平野淳子展 - 武蔵野 -」at Galerie412

こんにちは、クドウですエリザベス

アワガミ製品をいろいろお使い頂いた作品展が本日から開催されていますちゅん

 

平野 淳子 展 ー武蔵野図ー

会期:2019年11月8日(金)〜11月22日(金) 13:00〜18:30(日曜休廊)

会場:Galerie412

   渋谷区神宮前4-12-10 表参道ヒルズ同潤館302

           http://www.galerie412.com

 

本展にて、AIJP(アワガミ インクジェットペーパー)「いんべ 薄口」のほか、SH-28、楮紙8匁 未晒、泰山(たいざん)などの各種アワガミファインアートペーパーをお使い頂きました。

早速おじゃましてきましたエリザベス

墨、和紙、胡粉、箔、版、裏打など伝統的な日本画材料と技法、そしてデジタルを融合させた作品が一堂に並びますキラキラ

 

 

国立競技場の跡地は一時、池ができ、草が植生し鳥が飛び交うサンクチュアリになっていたとか。

かつての武蔵野の野が甦ったようなその場所の取材を進められたとのこと。

 

 

写真をプリントし、その上に和紙を重ねることにより、深く見入ってしまう奥行き感を生み出されています。

 

 

国立競技場は神宮外苑にある。そこで、明治神宮の草原を取材して写真に収め、古今和歌集の無常観を歌った歌の世界を「武蔵野図」として表現した。

 

世の中は夢かうつつかうつつとも夢とも知らずありてなければ

(世の中は夢か現実か、現実とも夢ともわからない。存在していて存在していないものだから)

 

 

画面には重ねた和紙だけでなく、箔や胡粉、砂子による手彩色も見受けられ、特に薄い和紙を重ねたことによる霞みがかったような情景が「武蔵野図」として沁み入るように感じられます。

 

 

和紙や種々の描画材料を丁寧に重ねることで生まれた作品は小ぶりながら、どこまでもひろがる世界観を感じました。

 

 

ぜひお立ち寄りください!!


【ご案内】2019「ツツミアスカ個展」at 十一月画廊

こんにちは、クドウですエリザベス

今週より開催のツツミアスカさんの個展におじゃましてきましたキラキラ

 

ツツミアスカ個展

会期:2019年2月18日(月)〜3月2日(土)

時間:12:00〜19:00(土曜日/17:00)※日曜日休廊

会場:十一月画廊 http://juichigatsu-g.com

〒104-0061 東京都中央区銀座7-11-11長谷川ビル3階

Tel.03-3289-8880

 

ホームページツツミアスカ web site    https://www.asuka-tsutsumi.com

 

2017年の個展風景はこちらでも↓

ツツミさんの技法や作風についても少しふれています。

http://awagami.jugem.jp/?eid=1317

 

ツツミさん居ないかなー?と思って覗いたら、いらっしゃいましたさようなら

2年ぶりです!!

 

 

今回出展のツツミさんの作品の多くに、AIJPをお使い頂いていますちゅん

AIJPというと写真表現でお使い頂くことが多いですが、ツツミさんはとても個性的な技法による創作でお使い下さっています。

写真をまずはインクジェットプリント、そして雁皮紙に木版(しかも拓摺りという拓本をとるような技法)したものを重ね、パラフィン加工で透明感、さらにパールなども施すという独特の表現方法によるミクストメディアですちゅん

 

 

一見、写真?絵?と思わせられるような作品に近づくと木版の線が見えてくるのですが、それでも「どうやってつくったのー?」と思わせられる物質感です。

 

写真がベースであるだけに一見リアル。

いつかどこかでツツミさんが行って撮った景色なのですが、画面の中にあるのは実際には存在しないものや世界に変化したものとなっています。

 

 

ベースが写真である以上、ある部分をトリミングしているわけですが、切り取ったその中に時間の流れが感じられることを意識して創作されているとのこと。

ツツミさんの歩いて見て感じてきたものや風景が、その技術と技法により昇華し、額の中に込められているのですエリザベス

 

 

ツツミさんにしてはめずらしいモノクロもお目見えですきらきら

グレートーンも美しいです。

モノクロはツツミさんにとってまだトライアル段階で小振りな創作に留まっているとのことですが、次回の個展では、きっと大きな作品が見られるのでは...ちゅん

 

普段、京都にお住まいのツツミさん、会期中はほぼ在廊予定とのこと。

ぜひお立ち寄りください!!


【ご案内】「続々 三澤遥」展

こんにちは、クドウですエリザベス

ご案内がものすごく遅れてしまいましたが、まだ開催中です!!

 

「続々 三澤遥」

http://www.dnp.co.jp/CGI/gallery/schedule/detail.cgi?l=1&t=1&seq=00000730

 

■会期:2018年12月3日〜2019年1月26日 11:00〜19:00(日曜・祝日 休館)

■会場:ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)

   東京都中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル1F/B1F
   TEL:03.3571.5206/FAX:03.3289.1389

   入場無料

 

社会やビジネスのあらゆる局面でグラフィックデザイナーの活躍が期待されている昨今、三澤さんの柔軟な思考性やアウトプットは、まさにそのような動向に応える指針のひとつとなっているといえるでしょう。彼女の仕事は、様々な課題解決や問題定義にとどまらず、身近にある物事の新たな捉え方や楽しみ方を提示しつつ、その先への可能性をも切り開いてく力に溢れています。
本展では、設立5年目を迎える三澤デザイン研究室がやってきたこと、今没頭していること、そして未来につなげていこうとしていることを通して、三澤遥さんの創作活動の一端をお届けします。

水中でくらす生物たちの生態環境を追究した「waterscape」、動的な機能を持つ紙を探究した「動紙」、上野動物園の知られざる世界を視覚化した「UENO PLANET」等、11つのプロジェクトをご紹介します。
また、展覧会に併せ、『gggBooks-128  三澤 遥』の刊行も予定しております。
物質と物質、物質と環境が反応し合い、新たな現象が生じる瞬間。混沌とした思考をろ過し、本質的な事象がクリアになる衝撃をぜひ体感ください。

 

 

昨年6月に開催された「takeo paper show 2018」にて『動紙』の発表をされた三澤遥さんが、その動紙をさらに進化させた状態で只今「続々」に出展をされています!!

 

▼【ご案内】「takeo paper show 2018」

http://awagami.jugem.jp/?eid=1422

 

この度アワガミファクトリーは、本展においてもその動紙の制作を続けて制作させて頂きましたちゅん

「takeo paper show 2018」にご来場の方は、様々な動きを見せていた動紙、覚えていらっしゃると思いますキラキラ

たくさんの試作を経てたくさん納めさせて頂いたのですが、実は磁力の精度が不安定でアワガミ製をご覧いただけなかった動きもあったのです...。

 

あーん残念だったなぁ...というのがこちらでしょうか。。

 

今回の展示では、この「うごめく」紙が広げられる直径をさらに大きくして今度こそアワガミを使いたいと言って頂き、精度を上げるためのヒントを聞かせて頂きながら改良しましたひらめき

 

試作と制作(の途中まで)では私も現場に入っていたのですが、配合や作り方が決まってからは如何に少ない動きと手間で量産するかを試行錯誤することに燃え、我ながら職人に匹敵するくらい流れるような動きでがんばりました筋肉

ええ、なんたってワタクシ三澤ファンなもので、ここは公私混同がいい方向に向いたというところでしょうかエリザベス

 

「続々」の中では、これまで三澤さんが生み出してきたものから新作も含め、多様なプロジェクトがご覧いただけます。

三澤さんとお話ししていると、その中で「実験的な」という単語が時々聞かれるのが印象的なのですが、その言葉の持つ意味は会場で「なるほどなぁ」と腑に落ちるのですお願い

 

どの作品も強く引き込まれる力を持ちますが、ぜひ動紙に着目して会場にお越し頂きたいです!!

ぜひお立ち寄りくださいさようなら


ダニエルさん制作現場

気がついたらもうすぐ7月も半ばにさしかかろうとしていますね…

徳島ではまだ梅雨気候で雨の日も多々ありますあめ

 

さて、本日は先月末からアワガミに滞在中の

アメリカのアーティスト、ダニエルさんの制作現場よりレポート。

(ダニエルさんとは!?>http://awagami.jugem.jp/?eid=1360

 

7月に入り本日まで、ダニエルさん1日も休むことなく会館へ通われ、

会館の営業時間の朝から夕方まで制作に勤しんでおります。

作品も完成に近づいています!!

 

アワガミのスタッフにレクチャーを受けながらした

作品の土台となる大型和紙づくりも今ではお手のもの。

 

 

と、いうのも、、

今回、この大きさの作品を8枚制作したんです。

 

楮の繊維を巧みに操り絵を描いていきます。

だんだん生い茂っていく様が…ドキドキ

 

上からも迫力が!!

 

途中、山陽放送さんが和紙会館の取材に来られました。

そこでダニエルさんにも阿波和紙の魅力をぜひ取材したい!とのことで

ダニエルさんにお話しした所、快く取材を引き受けてくださいました!

 

取材されるダニエル氏。

取材の様子は7/26(水)17:00〜放送の「イブニング5時」の

「四国めぐり愛」というコーナーで放送予定!!です、

が、、

残念ながらここ、山川町では放送が見られないよう…

山陽放送さんよりDVDを送ります、とのお言葉感謝

岡山県、香川県にお住まいの方はぜひご覧ください〜♪

 

さて制作現場に戻りまして…

 

ダニエルさんが使用している楮の繊維、

一言に”黄色”と説明できないような色味であったり、微妙な色合いを使っているんです。

 

ダニエルさんより見本のカラーチップを元に話しながら

アワガミスタッフが希望の色味に染めます。

 

毎日(絵柄によって)使う色味も変わってきます。

 

 

土台となる和紙を漉き上げてからそのまま続けて描くので

当然、ペンを使っての下書きなんかは描き込めません。

一体どうやって進めていくのかというと…

軽く輪郭をこれまた楮の繊維でデッサンして、そこから色が載っていきますびっくり

 

 

出来上がった作品を並べてみて…

 

実は、

この作品、これから屏風に仕立てる予定なのです!!

 

ダニエルさん、全体図を見てちょっと迷われている様子。

 

来週、表具屋さんと打ち合わせで…

果たしてこの後は…!?滞在日も残すところあと数日Docomo_kao19

 

ではでは、本日はこの辺でDocomo88

 

 


【製作中】栗林隆 『世界会議』における舞台美術

こんにちは、クドウですエリザベス

遅ればせながら、本年もどうぞ宜しくお願いいたしますおじぎ

 

さて、年明けに徳島で会えるのを楽しみにしていた方が7日から滞在制作をされていますキラキラ

前回徳島にお越し頂いたのは確か2011年の11月なので、約6年ぶりでしょうかちゅん

IMG_4855.JPG

 

ひらめき栗林隆さん

http://www.takashikuribayashi.com

 

最近インドネシアに拠点を移されたことで出逢った助手のアガさんを連れての徳島入りです手

 

今度のプロジェクトは

小池博史ブリッジプロジェクト

「世界会議」

http://kikh.com/sekai/

 

という舞台の美術製作ですキラキラ

 

「今度はヒマワリを作りたいんです。それも枯れたやつ」

...と連絡を受けたのが11月でした。

 

思い起こす製法が、2010年の「ネイチャー・センス展」(森美術館)での唐松林。

http://awagami.jugem.jp/?eid=446

 

本物の唐松をシリコンと石膏で型を取り、それに和紙の原料を詰めて造形されたのですが、それと同じ手法を用いて高さ約3.5m相当のヒマワリを舞台美術として4本使われるプランですびっくり

P1070368.JPG

 

巨大ヒマワリはさすがに原型がないので、様々な材料と手法で作られた原型を持って来られました。

これらの型を石膏で2組づつ作るのですが、実はインドネシアで作ってみたそうですが重過ぎて運搬が出来なかったということで涙、滞在制作のスタートはまずは石膏型を取る準備からです筋肉

P1070370.JPG

 

どうやらヒマワリの種の部分。

(一目見ていろいろな評価があるようですが、私にはお仏壇用の砂糖菓子に見えました....エリザベス

P1070366.JPG

 

種部分は、粘度で作ったものをベースに型を取って、ああしてこうしてこのようになったとかすごい

P1080398.JPG

 

初日はまずはスケジューリング、そして制作場所作り、準備を万端にするところからスタート!!

和紙会館ではスペース的に問題があったため、作業はいんべアートスペースにて。

 

P1070382.JPG

 

屋根はあるものの屋内ではないので場所的にも暖が取りにくく、寒くて作業で使う粘土がカチカチ状態だったりもありましたが、今のところ順調に進んでいる模様ちゅん

 

P1080418.JPG

 

インドネシア生まれの助手のアガさん、何度か栗林さんと一緒に日本にも来られているようですが、過去一番の最低気温体感中・・・

来られる前から非常に優秀なスタッフと聞いていましたが、準備や作業はもちろん、作業後の後片付けも無駄無くキビキビと動かれます。

P1080415.JPG

 

私の滞在中は石膏で型を取るための準備までしか見れず、実に残念・・・

 

そして次回行った時には、出来た方に原料をセットしていく作業に入っているはず!?

P1070386.JPG

 

「ネイチャー・センス展」の唐松は染色しない白1色でしたが、今度は舞台イメージに合わせて着色を試みます。

様々な材料や手法を駆使した創作スタイルを見て来ていますが、次はどんなことをされるのか、栗林さんの日本も枠も超えた活動から目が離せませんエリザベス

今回もコラボ出来ることは私たちには嬉しく、なんといっても楽しいひと時です。

 

なんといっても...?

なんといっても、舞台は1/28からゆう★

順調に進むことを祈っています!!

 

次回レポートは週末頃でしょうか。

進展を乞うご期待さようなら


アワガミ・アート・イン・レジデンス2016 後期プログラム

アワガミ・アート・イン・レジデンス2016 後期プログラム

11/26日に行われた3人のギャラリートークです。


Wayne Montecalvo(アメリカ/U.S.A.)
Mara Joy (アメリカ/U.S.A.)
長嶋 由季 / Yuki Nagashima(京都府/Kyoto)

 


A.A.I.R.P.2016後期まとめ(ギャラリートーク:長嶋由季)

【ギャラリートーク(長嶋由季):11/26】

 

 

見よこのスケール感。

 

 

 

 

彼女のテーマは「自と他」

きっと頭に浮かんだイメージをすぐさま形に変えることができるんだろうと思う。

後になって言葉で説明するのがまどろっこしそう。

 

ここに並ぶ大型の手すき和紙は「えいや!」と2,3日で作り上げた代物。

インクジェットプリントしたスケッチは元々A3ほどの紙に描いたものを引き伸ばした。

元の質感(にじみやこすれ)がきちんと表現されてて、

一見するとプリントには見えないほど。

 

今は銅版の製作を再開し、帰京までにいくつか仕上がるよう。

展示替えもありうるかも。。

 

「ところでこれどうやって持って帰る?」

 


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